2012年4月9日月曜日

コミュニケーションの実験

私は、プロジェクト・ファシリテーター養成講座という講座を提供している。
 プロジェクト・ファシリテーター養成講座では、最初に以下のコミュニケーション実験を行っています。

◆口頭のみで簡単な情報を伝える実験
 この実験の目的は、プロジェクト・ファシリテーションの講座を受講する方々に、情報や意思、気持ちを伝える行為に対して、視覚的な要素が如何に大切なものであるかを実感していただく実験です。

1.最も難しいコミュニケーション
  二人一組で、背中合わせに座り、自分の目の前にある紙に書いた図形を背中の後ろの相手に、言葉だけで伝え、パートナーが自分の伝えたとおりの図形を自分の手元の紙に再現する実験

  この実験の難易度を決定する要素は以下のとおりです
 (1)提供される図形が難しいこと
 (2)パートナーになる相手の事を知らない
 (3)パートナーと共通の言語を持っていない

  上記の要素に対する条件を少しづつ変えながら、実験をする事でコミュニケーションの力に様々な要素が関係するかを実感できます。

2.少し簡易になるコミュニケーション
  二人一組で向かい合わせに座り、後ろを向いている相手に自分が見ている図形を口頭で伝え、再現してもらう実験

  この実験の難易度は、「提供される図形の難易度」と「情報を伝える際に使用する単語に共通認識があるかどうか」によって決定します。以上の項目を、一つ一つ解決しながら、口頭での情報を伝えるポイントを体感してもらいます。

3.最も簡単なコミュニケーション
  あらかじめ、情報を使用するために必用な単語、伝え方などで共通の認識を作ってから向かい合わせで伝える実験。

  ここまで平易にすると、パートナーの話の聞き方を知っているかどうかだけが、情報を伝える際のポイントになります。


  実験に使用する図形は、A4版の紙に丸や三角・四角、円錐、円柱、三角錐など考えられる図形を様々な位置に、様々な角度に組み合わせて使用すれば、色々なレベルの出題をする事ができます。

 もし、このブログを呼んでいる方がお出でになり、実験をやってみて質問があるとか、結果はこうだったなど教えていただけると幸いです。

 よろしくお願いいたします

2011年11月21日月曜日

講座のアプリ化

私の「プロジェクト・ファシリテーター養成講座」は、現在日本のトップ企業が研修に取り入れ、実社会で一定の成果を上げる事が出来るようになってきました

しかしながら、まだまだ一般に広く様々な方が活用するレベルに至っていないので、現在の日本社会に役立っているという実感はまだありません

今の日本社会は、ファシリテーションの技術をマスターした人材を多く必要としていると判断し、現在無料で使用できるファシリテーションツールのアプリケーション化の作業を行っておりますが、AndroidやMysqlなdの学習を行いながらの作業で遅々とした進行になっているのが現状です

作業で悩んでいることなども、このブログで記録しながら進めようと思いますが、アドバイスなどをお持ちの方が意見を下さるのも歓迎しています

現在は、「KJ法」ツールを開発しています

グループウェアを使用し(クラウドの事がよく分からない)、複数のマシンから書き込みが出来るようなツールを目指しています

ダウンロードは無料にしようと思いますが、オリジナルが完成するまでの間は、Free-mindなどのウェブ・アプリケーションのリンクを集めたサイトで、活用方法などのコアの部分の知識を共有しながら進めることにします

2011年6月8日水曜日

コミュニケーション講座

 ファシリテーション研修の冒頭で、行うのがコミュニケーション講座です。
 情報を共有すべきメンバーが、理解のレベルまで均等に情報を共有できる事はファシリテーションを進めていく上で最も重要な事と言えるかも知れません。

 このコミュニケーション講座で行う実験があります。
 見れば直ぐに分かる情報を、言葉だけで伝えようとします。人の情報の理解は、目の情報が最も重要で、耳からの情報は理解という点ではそれほど高くありません。話をするだけでは、どれほど相手に伝えにくいかを肌で感じていただくための実験ですが、この体験でファシリテーションを学習する方は、グラフィックツールの技術を学習する意義のようなことを感じます。

 また、耳からの情報にも、人は個人個人で理解の構造が異なります。言葉で、情報を伝えているときに、相手が自分の話を理解できているかどうか、確認できること。また、双方で理解が一致する言葉を持つこと等で、コミュニケーションはかなり楽になりますが、情報にアプローチする脳の構造や、周辺環境により訓練される習慣的な癖などはなかなか乗り越えることが出来ない、個人別の違いと言うことになります。

 伝えるという意味では、個人の違いを受け入れ、違いに対処する方法を身につける事が大切です。
 人はお互いに異なるものなのであると言うことを前提にしていないのが、現在の社会であり、コミュニケーションの標準なのではないでしょうか。

 色々な人と、この講座を通してお互いに違いを発見しあう事は、自分の勉強にも非常に役立っています。

2011年5月5日木曜日

企業研修やってます

 一昨年の秋頃より、企業研修でプロジェクト・ファシリテーター養成講座を実施しています

 相手は、日本を代表する通信企業の持ち株会社が所有するコーポレート研究所、デジタル技術とかインターネット上の商品に関する技術開発を行っている研究所です

 研修の受講者は9名に達していますが、この中で7名が企業内のプロジェクト・ファシリテーターとし活動中です

 2日間、合計10時間のワークショップの後、3ヶ月に1度の個人インタビューでフォローアップを行いながら、徐々にポジションを確立したり、使用する技術のバリエーションを増やしたりしていただいています

 やはり、ソフトウェアの技術者にとってチームでの活動力が上がることは大切なことで、共有すること、理解するコミュニケーション技術を中心に、トレーニングを続けています

 5月も、2日間講座がある予定です

 公開できることがありましたら、ここでご紹介して行こうと思います

2011年3月20日日曜日

企業研修プログラムが完成

 一昨年の暮れより、某巨大通信企業の持ち株会社研究所にて、2日間10時間のプロジェクト・ファシリテーター養成講座がスタートし、研究所内に7名のプロジェクト・ファシリテーターが生まれています

 講座は4回実施し、フォローアップを目的とした個別インタビューも3回実施しており、講座受講後の個々の活動やそれぞれの活動の障壁などを把握する行為、またそれらの障壁を乗り越えていくための施策などを協力し合って考えていくなど、企業の現場で実践し、広めていく事で様々な効果や変化を生み出すノウハウが固まってきていることを確認できています

 研修は、
 1.個人の取り組み方を把握すること
  1)自分の個性、職場の傾向を把握し予め必要な理解を深めることや対策として考えておくべき事を準備する
  2)自分が実践すべき学習、取り組むべき方向性を把握する
 2.ファシリテーションを行う上で必要なグラフィックツールや分析ツールの学習
 3.ファシリテーターが使用する基本会話のダイアログトレーニング

 を習得する事を目的に
 A:ファシリテーターの役割とグループ内の人間関係に関する力学、及びポジションの活用法
 B:議論を記録する記述法、記述法の基本技能となるマップ化の技術、各種の分析的記述法
 C:力が発揮できる集団の基本原則に沿った議論へ導くための、会話介入方法のトレーニング
 D:日常の学習習慣の方向性と習慣を身につける内容の学習

 といった項目でプログラムを組んでいます

 至近で計画している活動は、実践している企業のフォローアップを目的とした個々のインタビューです

 また、この講座の営業を担当するエージェントも誕生していますので、ある程度お問い合わせに対応することもできます

 プログラムの内容に関しては、特に秘密にしていることなどはありませんので、ご希望があれば公開することも考えようかなと思っています

2010年4月21日水曜日

研修プログラム

 そろそろ古い話になってきてしまいましたが、本年の1月下旬に久々にファシリテーター養成の依頼が某大手通信会社からあり、その企業からのリクェストに合わせて新たな構成で研修プログラムを作り、2日間で合計10時間の講座を行いました

 この話を書き込むのがこのタイミングまで遅れたのは、この講座からプログラムをブラッシュアップし、完成度の高いものにしようと工夫をしていた事が原因となっています

 もともとの講座は、研究所の研究チームのリーダーに向けて、チーム力を向上させ結果を出すことが出来るチームづくりの力を付けられる様な研修をして欲しいというリクェストで、ファシリテーター養成講座を元にアレンジした内容でしたが、「商品企画のチーム」「広告制作のチーム」「店舗開発のチーム」などに役立てる事が出来るものに間口が広がった様に思います

 もちろん、元々の研究開発チームのプログラムとして適切なもののままでもあります


 内容的には、
 1.チームの人間関係について:リーダーズインテグレーション、アイスブレイクなど
 2.ファシリテーション・グラフィックの色々、使い方
 3.ファシリテーションの考え方、役立て方
 4.ファシリテーターとしての能力アップ方法:アイデアを作る技術、アイデアを正しい方向性に向かわせる知識
 5.チームの設計について
 6.場をコントロールする技術
 7.コンフリクトの際の対処方法

 などを内容としています

 今後、どんどん公開してゆきたいと思います

2010年1月12日火曜日

ファシリテーターの養成依頼について

 寒中お見舞い申し上げます

 このブログの更新も随分久しぶりになってしまいました
 今年は、一生懸命やろうと思います

 最近、ファシリテーション講座の問い合わせを企業より良く受けます
 しかも、過去にお付き合いのあった企業からではなく、初めてお話をさせていただく企業からの問い合わせです

 私のファシリテーションに対するスタンスは、それぞれの企業や団体の中で自前のファシリテーターを養成する、又は、それぞれの企業や団体のメンバーそれぞれにファシリテーションのマインドや技術を身につけていただき、自分たちの目標や問題解決の力を強化する事に主眼を置いています

 いまの企業や社会状況は、プロのファシリテーターが、ファシリテーションの技術だけで何か有効な力を発揮できる様な簡単な状態では無く、内側から自分たちの視点を広げたり、角度を変えたり、人の力を結集する様な変革を達成することが必要となっているように思います

 例えば、アイデア一つ考えるにしても、その企業特有の様々なデータや、業界内部のデータなど専門家でしか知り得ない事が数多くあり、これらをファシリテーションするには、その世界をよく知っていないと大変難しいので、もし、プロのファシリテーターが必要であるとなると、非常に優秀なプロフェッショナルが必要となるため、圧倒的に人材が不足する結果となると考えるためです

 いろいろな企業が、社員に必要な技術としてファシリテーションを考え始めている現状は、大変歓迎すべき事で、次回の超巨大企業の研修に向けて、再度講座のカリキュラムの研究に取り組んでいます

 ファシリテーションそのものの訓練も必要ですが、アイデアの作り方に関する訓練や、社員の行動指針を正しく掌握するためのコーポレートブランドに関する訓練も行うプログラムを試してみようと考えています